

かつて川の道として栄えた最上川は、紅花をはじめ、多くの物資を京や江戸へ運び、帰りの船には仏像や鮮やかな衣装など、華やかな京・江戸文化をのせて戻りました。その文化のひとつが雛人形です。たどりついた雛たちは川沿いの町の比較的豊かな家で飾られ、今では全国的に雛の道として知られるようになりました。三百年も前の古代雛たちは今でもそれぞれの美しさを誇っています。

最上川舟運の発達時期と重なる享保年間に流行したため、雛人形の主流となっている。比較的大型で、面長の顔が多く、装束は金襴や綿を用いているため、豪華な印象を与えます。

公卿の装束を、有職故実により正しく仕立てた雛です。女雛の十二単、衣冠装束などが特徴とされ、古今雛の原型となっています。別名「高倉雛」などとも呼ばれています。

江戸にて生まれ人気を博し、現代の雛へと受け継がれています。目にガラスなどをはめ込む精巧さと、美しい装束と顔立ちで、京都・大阪へと次々に広がっていきました。